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長田まさき

老朽化した公共施設の今後は?その(2)
長田まさき議員の一般質問

市内の公共施設について、前回その?で「東後楽会館の廃止」について取り上げました。今回は公共施設の全体像と、子育て施設について報告をします。
 本市は、総務省の通知を受け、公共施設の状況や情報をまとめた公共施設マネジメント白書を作成し、それを基に、平成28年に「川越市公共施設等総合管理計画」が策定されました。

公共施設の状況と今後

 長田議員は、市内の建築年数45年以上経過した公共施設と、耐震基準を満たしていない施設を聞きました。
 総合政策部長は「小学校は3校、中学校は3校、公民館は3館、保育園は古谷保育園でその他に東後楽会館の計15施設。また、耐震基準未満の施設は、川越武道館、川越市老人福祉センター東後楽会館、西後楽会館です」と答えました。
 最近の施設整備では、平成25年度に大東市民センター、平成28年度に斎場を建て替え、平成27年度から供用開始のウェスタ川越は市民会館などを複合化しています。今後も、菅間第二学校給食センターや、川越市児童発達センターが整備予定です。
 同議員は、公共施設の整備更新の優先順位や優先用途があるのか問いました。
 同部長は「個々の特性や建築年数、地域における役割などを考慮し判断をしていくので、種別や用途のみで優先度を定ないと考える」と答弁しました。
 同議員は、今後の公共施設の建て替え、長寿命化の方針を聞きました。
 同部長は「個々の施設は管理計画に基づき、整備更新の時期や点検等、具体的に施設ごとに整理していく。個々の施設の計画について、国の計画では平成32年度をめどに作成するとしており、段階的に進めたい」と答弁しました。

国からの計画は
 実態にそぐわない


 国から要請された管理計画は、統廃合や集約化するというもの。これは、現実と逆行しており、お年寄りや子どもなど弱者の視点に欠けています。地域の拠点である公共施設は、身近な地域ごとにあるのが望ましいのではないでしょうか。

子育て施設の整備は

 市内で一番古い古谷保育園の現状と今後について聞きました。
 こども未来部長は「古谷保育園は、市内唯一の木造園舎で築48年を経過しており部分的な改修などを加えてきた。園に対する要望は、保護者や支会から、地域の子育て拠点として存続してほしいなどの声がある。建て替え要望に対しては管理計画との整合性を図りながら、公立保育園のあり方を検討する中で総合的に勘案し検討していきたい」と答えました。
 学童保育室の今後の整備方針について、教育総務部長は「市の財政負担を抑制するため、学校の余裕教室にエアコンなどを設置し転用する。転用できない場合は、特別教室を放課後の時間帯に学童保育室として利用する。特別教室も利用できない場合は、専用施設を建設します」と答えました。
 公共施設は、統廃合や集約化ではなく、長寿命化して地域で長く利用できるようにするのがよいのではないでしょうか。

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