本山修一議員は、14日「市指定文化財・原田家住宅について」の表題で一般質問しました。
松江町2丁目の佐久間旅館に隣接する蔵造りの原田家住宅について、聞いたところ教育総務部長は次のように答えました。
県下を商圏とした米問屋
同住宅は、代々米穀問屋として、屋号が「足立要(あだよう)」として埼玉県下を商圏として取り仕切ってきた大店の8代目、原田要吉氏により明治30年に建てられました。道路に面した南側から店蔵、住居部分、文庫蔵、東蔵、西蔵の5棟からなり、旧山崎家別邸と隣接しています。
文化財的価値は高い
文化財としてどのように教育委員会は評価しているか聞いたところ、同部長は、米問屋で繁栄した時期の原田家の生活を今に伝える建造物がほぼ当時のまま残されている。巧みの技を存分に発揮した職人の技量があちこちに見られる。建物同士が適度な距離を持って配置されるなど原田家住宅は文化財的価値が高いと答弁しました。
本山議員は貴重な文化財である原田家住宅を所有者
の意向をきき、県指定文化財への指定や、将来にむけ保存し残していくべきではないか教育委員会の見解を求めました。
県指定を考慮し、積極的に保存に協力する
同部長は県指定になれば、県補助が補助対象の1/2以内で、市補助が1/4、所有者の負担は1/4(現在1/2)に軽減されると答弁。
教育長は原田家住宅を将来に守り伝えていきたいという所有者のお気持ちを確認させていただき、保存には積極的に協力していく。県指定の可能性とその補助も考慮にいれ保存に努力すると答えました。