空き家の実態調査が必要
川口ともこ議員が質疑
「川越市空き家等の適正管理に関する条例」案について、川口ともこ議員が質疑を行いました。この条例は、空き家の適正管理にかかわる所有者等の責務を定めるとともに空き家の所有者に対し指導等を行い、管理不全な状態となることを予防、または管理不全な状態から改善を図ることによって、近隣住民の生活環境の保全と防犯のまちづくりを推進するためのものです。
川口議員は、なぜ管理不全な空き家が発生するのか
質問しました。市民部長は、庭木や老朽化した家屋をリフォーム、取り壊しするなどの維持管理費用に困窮している経済的理由、空き家を取り壊すことにより固定資産税の住宅用地特例の減税措置がなくなるなど税制的理由、また、不動産価値が低いような場合相続問題などの法律的理由、一人暮らしの居住者の長期入院などが考えられると答弁しました。条例案では、苦情が寄せられ実態調査し指導、勧告に従わない場合公表とあるが、どこまでの内容をどのように公表するのか聞いたところ、所有者の住所、氏名、空き家等の所在地、勧告内容とし、公表方法は、ホームページや掲示板等を考えていると答弁しました。 同議員は、少子高齢化の進展で、今以上に適正に管理されない空き家が発生することが予想され、市の実態調査を行うよう、不適切な空き家等を発生させない市の総合的な取り組みが求められているとして市の考えを聞きました。
市民部長は、事前に管理不全な空き家情報を把握しておくことは必要性を感じている。また、所有者の責務を認識していただくとともに、自治会等関係機関や一般企業、NPOなどが様々に連携して空き家の有効活用を図れるような体制を構築していく方策を検討すると答えました。